2014年という1年
あと数日で2014年が終わります。
皆さまにとって今年一年はどのような年でしたでしょうか?
僕はと言えば、今年もたくさん新しいことにチャレンジし、たくさん失敗した一年でした。
新しい取引先の開拓、自社オリジナル製品や新サービスの開発、新規事業立ち上げなど、年間通じて数多く新しいことにチャレンジしてまいりましたが、成功と胸を張れるものはそのうちの何割くらいだったでしょう?
現在も努力継続中で結論が出ていないものもたくさんありますが完全に失敗したと判断できるものもいくつかございます。
以前のこのブログで「ネットビジネスでは失敗のコストが下がった」(2013年8月の社長ブログ)と書きましたように今も、ひるまず、時間をおかず、まずはやってみようという精神でおります。
もし今年1年間、いっさい新しいことに手を出さずひたすら現在の業務内容だけに専念していたとしたら、時間や経費を無駄にすることなくスタッフにも苦労をかけないですんだことでしょう。
でも、現状が長続きすることはありません。
10年ひと昔は昭和の話。
今は3年、いやもしかしたら半年で世の中が大きく変わるスピードです。
会社にも自分にも余力のあるうちに次代に備えて新しい会社の在り様を考え、そこに投資して備えをしていかないと手遅れになります。
考えてみたら僕は家電業界の頃から常に新しいことにチャレンジしては数多く失敗してきました。
僕の社長としての人生は失敗の歴史であったといえます。
昔から僕は、短期的には楽観的なのですが、長期的には悲観的な考えの人間です。
将来に対する不安が強すぎるのでしょう。
そこに元来の新しいこと好き、面白いこと好きが加わっていろいろと手を出してしまうのだと思います。
やってみたいと思ったらすぐに行動してしまうので、どうしても走りながら考えて、修正しながら形を仕上げていくことになります。
もちろん、安易な思い付きで見通しもたてずに始めたつもりはないのですが打率が低いという結果からみるとまだまだ熟考が足らないのでしょう。
それが、今年の反省です。
さて、来年。
だからと言って守りに入ってはいけないと考えています。やみくもに同じ方法で突撃は繰り返しませんが攻め続けることに変わりはありません。
そんなことを考えていたタイミングで雑誌クーリエジャポンにすばらしいコラムがありました。
戸塚隆将氏の「その言葉があなたを変える」です。
その内容は、アメリカで絶大な人気を誇るテレビ司会者でありタイム誌で「世界で最も影響力のある人物」の一人に選ばれたオプラ・ウィンフリーが、2013年に行ったハーバード大学卒業式でのスピーチを紹介したものでした。
彼女は、成功を約束されたであろうハーバードの秀才たちを前に
「あなた方は人生のどこかで必ずつまずく運命にある」と語りかけます。
彼女が言いたかったのはこういうことです。
継続的により高い目標に挑戦している人はいずれつまずく(=失敗)ことが必然である。
そういう意味では、しばらく失敗していない人生は黄信号である。
「挑戦し続けることによる失敗」と「怠けた結果の失敗」は全然違う。
そして、コラムの最後にはこう結ばれています。
「つまずいて、立ち上がり、またつまずいて、立ち上がる。つまずいた理由をよく考えながら―。
この繰り返しが自分を高いところに導いてくれると信じて歩き続けよう。」
では、皆さま素晴らしい2015年をお迎えください。
今年も1年間、弊社を応援いただきありがとうございました。