エスプレッソマシンの種類と違い

目次

エスプレッソマシンは大きく分けて2種類

エスプレッソマシンとは、イタリア発祥のエスプレッソ用に細かく挽いたコーヒー(エスプレッソ)豆を、高いポンプ圧をかけて抽出するマシンのことです。

豆の挽きから抽出までの全てをマシンでこなせるタイプが オート(全自動式)、タンピング、ホルダーの装着、スチームを人によって行い、抽出をマシンが行うエスプレッソマシンをセミオートマチック と呼ばれています。

弊社が直輸入しているエスプレッソマシンは全てセミオートマチックになります。

家庭用と業務用の違い

エスプレッソを抽出するマシンということは、家庭用でも業務用でも変わりません。
ですが、価格、性能によってや動作性・機能性、抽出方法によっても操作性は異なり、メモリースイッチ、マニュアルスイッチ、レバースイッチ、ピストンレバーなど機種によっても様々。
また、スチームの強さや、スチーム内に含む水分量なども家庭用と業務用とでは大きく異なります。

中にはボタン一つでエスプレッソ豆のグラインド、抽出やミルクフォームなで出来てしまう全自動も。

家庭用エスプレッソマシン

一日のエスプレッソ抽出数が少なく(1~15)杯程度で、連続抽出をしない。

機能
家庭用のエスプレッソマシンはスチームの追炊きタイプ(スチームボタンを押して約1分程度待つタイプ)が多く、カプチーノを楽しむ場合は追炊きの待ち時間が毎回発生してしまい、せっかくのクレマが薄くなってしまうことも。そんな場合は先にスチーミングを行ってからエスプレッソを抽出するという逆の動作もオススメ。

給水方法
マシン本体内部に給水用のタンクがあり、場所と電源さえ確保できれば置き場を選ばずに設置できますが、タンク水量に注意が必要になります。

ボイラー
多くはワンボイラー(一つのボイラーでお湯とスチームを作り出します)が搭載されており、抽出とスチーミングが同時には出来ません。小型である分、ボイラーが温まる時間は約20分程度かかります。(スペックによる)

ポンプ
瞬発力に優れたバイブレーションポンプが搭載されています。瞬間のパワーはありますが、持久力にかけ連続した抽出には不向きではあります。

排水
家庭用などタンク式の多くはある程度の深さがあるドリップトレイに排出したお湯が溜まる仕組みになっています。排水への接続は不要ですが、お湯がたまりすぎると溢れてしまいますので、ある程度したら捨てる必要があります。

業務用エスプレッソマシン

業務で使う場合は店舗の大きさや席数、おおよその一日の提供数などを考慮し、連続抽出が可能で安定したスチーミングを求められます。
提供数が多い場合はボイラーのサイズやポンプの種類、混雑時の対応が出来るかなど規模に合わせた選択が大切になります。

機能
現在ではメーカー独自の開発などが盛んに行われ、抽出温度の設定(PID)だけでなく抽出圧力の調節や、各グループとホットウォーターの温度管理、など様々なテクノロジーが生み出されています。

給水方法
家庭用同様、タンクに水を注ぎいれるタイプのタンク式のエスプレッソマシンと、水道に直接つなげる水道直結式があります。
水道直結式は給水の心配をする必要がなく、また水道とエスプレッソマシンの間に浄水器を設置することが出来、エスプレッソマシン内部のカルキ(水垢)付着による故障をも軽減できます。

また、最近ではタンク式と水道直結式とを切り替えることが出来るエスプレッソマシンが多く登場しています。
タンクはイベントなど水道を確保しにくい場面での活躍し、水道直結式は通常の店舗でのご使用と使い分けることが出来るマルチなエスプレッソマシンも。

ボイラー
ワンボイラーからダブルボイラー(抽出・ホットウォーターとスチームが分かれたボイラー)やマルチボイラー(各グループ、ホットウォーター、スチームとが分かれたボイラー)など、より正確で安定した抽出やスチーミングが行えるように大型のボイラーが搭載されています。
大型になるほど電源を入れた後、ボイラーが温まる時間が長くなります。

ポンプ
業務用の多くに搭載されているロータリーポンプは持続力にすぐれ、提供数の多い店舗でも、パワーを失うことなく安定した抽出が出来ます。

排水
水道直結のエスプレッソマシンはドリップトレイに溜まらずそのまま、排水へと流れる仕組みの為お湯を捨てる作業が不要になります。ドリップトレイの下に排水へと促すボックスがあり、ボックスに粉が沈殿すると水漏れの原因になりますので、定期的にお掃除が必要です。

エスプレッソマシンの選び方

一日数杯をご家庭で楽しむのか、一日数十杯をお客様に提供するのかによって、マシンの選び方は大きく変わります。
ご予算やマシンのスペックはもちろん、マシンを置くスペースがあるのか、使用者は一人か不特定多数かなども考慮が必要です。下記の選び方では過去の提案事例をもとにお客様に最適なマシンをご提案しております。マシン選びのご参考として活用ください。

ご家庭でエスプレッソマシンを使用される場合


予算/マシンデザイン/一日の抽出目安

業務用として使用される場合


予算/立地・店舗規模/抽出数/席数/内装・雰囲気/マシン使用者など

各部位の名称 (デザインは機種よって異なります)

エスプレッソマシンの部位の名称
  • ボディ:マシン本体
  • 電源スイッチ:マシンの電源
  • 電源ランプ:ONの状態で点灯
  • コントロールパネル:抽出の操作を行うボタン
  • グループ:抽出のお湯が出る(抽出部とも呼ぶ)
  • スチームノブ:スチームの開閉を操作
  • スチーム:スチーム(蒸気)が出る
  • ホットウォーターノブ:ホットウォーターの開閉を操作
  • ホットウォーター:お湯が出る
  • ポンプ(抽出)圧力計:抽出時にかかる数値を計測
  • ボイラー圧力計:ボイラー内の圧力計を計測
  • ホルダー:挽いたコーヒー粉を詰めるパーツ
  • ドリップトレイ:抽出後、グループに残ったお湯が排出され流れ込む部分

ホルダー

エスプレッソマシンの付属品

  • シングル:1ショット用
  • ダブル:2ショット用

ホルダーポルタホルダー

ホルダー

注ぎ口が一口の場合はシングルホルダー、二口の場合はダブルホルダーになります。
注ぎ口の形状はメーカーによって様々、閉じているタイプ、オープンタイプなどあります。

フィルターポルタフィルター

フィルター

ホルダーにはめて使用します。 ダブルフィルター、シングルフィルターの深さによって、詰める粉の量を調整することが出来ます。

シングルホルダー・ダブルホルダーについて

抽出口(グループヘッド)について

構造について

ボイラー内で温められたお湯が出てくる箇所になります。

E61ヘッド(グループ)とはこの箇所のことをいい、FAEMAが1961年に発売していたE61に搭載されていたことから「E61」と呼ばれる様になりました。 その高い性能と機能は今でも認められ、「E61」ファンが各国いるほど根強い人気を誇っています。各メーカーもE61をベースに独自のオリジナリティを出したグループヘッドを搭載されています。
(まったくオリジナルのグループヘッドを搭載しているメーカーもございます。)

グループガスケット

グループガスケット

円形状のガスケットは、抽出時の圧を逃がさないようにするためと、はめ込み式の場合シャワーフィルターをヘッド本体に固定する仕組みになっています。

シャワーフィルター

シャワーフィルター

抽出時のお湯を均等にホルダーへ伝えるためにメッシュ状になっているフィルター。

【ガスケット】
ガスケットはゴム製のため、使用年数が長いほど硬化が起こり、最終的には割れて圧が漏れ、綺麗な抽出がおこなえない原因になります。
使用頻度にもよりますが、半年に一度の交換をシャワーフィルターとご一緒に行われることをオススメいたします。

【シャワーフィルター】
ホルダーのコーヒー粉が接する部分の為、コーヒー粉やコーヒーオイルが入り込み、汚れやいす場所です。
シャワーフィルターもガスケット同様に半年に一度の交換を行われることをオススメいたします。

エスプレッソマシンの種類

メモリー

メモリースイッチ

事前に設定した抽出時間で自動的に止まります。

各ボタンに抽出時間を設定することにより、一度ボタンを押すだけで自動で抽出が止まるため抽出数の多い店舗におすすめ。抽出時間はお好みで変更することが可能です。

マニュアル

マニュアルスイッチ

ボタンまたはスイッチのON/OFFによって抽出を操作します。

抽出ボタンを押し、一定量を抽出後に再度抽出ボタンを押して抽出を止めることが出来ます。抽出時間をご自身でコントロールしたいお客様におすすめ。

レバースイッチ

レバースイッチ(マニュアルレバー)

マニュアルのレバータイプバージョン。

レバーを上げることによって抽出ボタンが押され、抽出を開始します。止める場合はレバーを下げます。

ピストンレバー

ピストンレバー

エスプレッソマシンの原型ともなるピストンレバー。

ピストンレバーの上げ下げによって加圧・圧力によって抽出を操作します。高い圧力を生み出すためレバー操作には力が必要になります。

コンパクトデザイン

通常よりサイズが小さいく、設置場所を選びません。
なお、ボイラーサイズも通常サイズより小さ目になります。

トールタイプ

背の高いカップを直接ホルダーの下に置くことが出来るデザイン設計。テイクアウトを提供される店舗におすすめです。

【ピストンレバーレバー】
抽出することでグループ内の圧力が出ていく構造の為、ブラインドフィルターなどの穴のないフィルターを使用するバックフラッシュを行うことはできません。 圧力が逃げずホルダーが外れないなどの症状が起こります。

給水方法の種類

タンク式

タンク式メリット・デメリット

画像のようにタンクに給水する設計。

家庭用や移動店舗におすすめですが、タンクの水量が一定量に下がると抽出が停止する設計になっており、一定量の水量を保つため都度の給水が必要です。

水道直結式

水道直結式メリット・デメリット

水道とエスプレッソマシンを繋げ給水を行います。(浄水器の設置を推奨)

水道から直接エスプレッソマシン内部のボイラーへ給水するために、給水の手間がありません。

給排水・電源の接続工事が必要です。

タンク/水道切替式

タンク式と水道直結機能を両用搭載したハイブリッドマシン。

用途に合わせて、タンク式と水道直結式とを切替ることが可能です。

タンクに注ぎいれるタンク式と水道から直接給水出来る水道直結式と設置場所に合わせて切り替えることが出来ます。イベントではタンク式、お店では水道直結でなど使い分けることが出来ます。

水道直結でご使用場合は給排水の接続工事が必要です。

ポンプの種類

バイブレーションポンプ

バイブレーションポンプの構造

瞬発力があり、タンク式の家庭用など小型のエスプレッソマシンに搭載されていることが多いです。

ロータリーポンプ

ロータリーポンプの構造

一定の持続力があり、水道直結式の業務用エスプレッソマシンに搭載されています。
最近ではタンク式でも搭載しているエスプレッソマシンもございます。

バイブレーションポンプ VS ロータリーポンプ【どう違う?】
【続き】 ポンプの違いでエスプレッソのクオリティは変わるか?

ボイラーの種類

シングルボイラー(HXボイラー)

シングルボイラーの構造

抽出・スチーム・ホットウォーターを一つのボイラーで行います。主に家庭用のエスプレッソマシンに搭載され、スイッチを入れて約10分程度でボイラーが温まる為、
手軽にエスプレッソを楽しむことが出来ます。
また、例外もありますが日本の家庭用コンセントでそのまま使える消費電力は魅力の一つ。

抽出とスチームの同時使用は非推奨

ダブルボイラー

ダブルボイラーの構造

スチーム+ホットウォーターと抽出用ボイラーに分かれており、安定したスチームや抽出が可能です。

2つのボイラーを同時に温めるためることが出来る為追炊きの必要がなく
抽出後すぐにスチーミングを行うことが出来ま

マルチボイラー

スチーム・ホットウォーターとさらに個々の抽出用ボイラーに分かれており、安定したスチームと抽出が可能です。ボイラーが細かく分かれることで、より正確な温度管理が可能となりました。

機能について

ディスプレイ

マシン機能ディスプレイ

ディスプレイ表示によりマシンの状況や抽出時間のカウントが目視で確認できます。

EU製のため、英語などには対応していますが、残念ながら日本語表示には対応しておりません。近年タッチ操作タイプも登場しています。

PID

エスプレッソ抽出温度の設定が可能な機能です。

通常温度管理がついていないエスプレッソマシンで抽出をした場合の湯温は約95度程度ですが、流行として酸味を重視したエスプレッソの需要が増え、その酸味を強調させるために湯温を下げる必要があります。 そのために、抽出温度をコントロール出来るエスプレッソマシンの開発・販売が盛んに行われています。

追い炊き

主に小型の家庭用のエスプレッソマシ(RANCILIO/Silvia・ECM/Classika・LA PICCOLA/Sara・ELEKTRA/MiniVartical)に該当し、スチーミングの際にはスチーム電源のボタンを押しボイラーを再加熱する必要があり、スチームを出す場合は都度約1分程度待つ必要があります。

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