トリエステという街を知ってますか?
年に何度かイタリア国内とその周辺国でエスプレッソマシンの展示会があります。
その規模は食品、資材、機器など飲食店向け全般の展示会からコーヒー関連に絞った小さな展示会まで様々。
イタリア国内で行われる展示会には、スケジュール調整が可能な範囲で行くようにしています。
昨秋はilly本社のあるトリエステでコーヒー関連だけの小規模な展示会に行ってきました。
展示会の模様は次回ブログでお話しするとして、今回は日本ではあまり知られていない、トリエステという街をご紹介します。
トリエステは、ヴェネツィアの対岸アドリア海最奥部でイタリア最東部に位置し、スロベニア(旧ユーゴ)との国境にあります。
1200年頃から常にヴェネツィア共和国の脅威にさらされた対抗策として、オーストリアに救いを求め約400年間オーストリアの庇護のもとで繁栄をしていくのです。
というわけで、トリエステにはヴェネツィア(ローマ帝国の文化とはまた違います)とオーストリアの文化の影響が色濃く残っています。
写真は夕方のメイン道路沿い。イタリアというよりオーストリアみたいです。
街並みの美しさはもちろん、その清潔感、治安の良さ、魚介類のおいしさなどイタリアでもトップクラスと思います。
イタリアに旅行に行かれるなら、メジャーなローマ、ミラノもいいですが、このトリエステにも滞在されることをお勧めします。
僕が滞在した3日間に日本人は一度も見かけませんでしたが、かわりにスラブ系の金髪で透き通るような白い肌のイタリア人女性(もちろん美人!)を多く見かけました。
東欧と隣接しているゆえんでしょうね。
お昼前、トリエステのあちこちの広場に市場が並びます。
地元の農家の方がいろいろなものを販売します。
オリーブオイルもこの大瓶!ビスコッティも大袋で安い!
チーズもこのとおり!
この街の僕の一番のお勧めは市庁舎のあるウニタ ディタリア広場(イタリア統一広場)。彫刻に囲まれた整然とした広場で、時々コンサートやサッカーの野外中継も行われるとか。
この広場、ミラノやローマ、ナポリにありがちな落書きもなくイタリア随一の美しさでした。
広場に到着したのは日が暮れる直前でした。
日没が近づくに従ってコの字型の広場はライトアップされます。
正面は時計塔と市庁舎、向かって左は政庁舎(県)、右側にはロイド保険の建物やホテル、カフェなどが広場を囲んでいます。
そして、広場を振り返れば、アドリア海の日没!
あまりの美しさに時間を忘れているうちに夕日が完全に海に沈みました。
そして振り返って広場を見たら!
この美しさ、完全にやられました。