業務用エスプレッソマシンの選び方


初めまして。大一電化社で営業やセミナー講師をしている、バリスタの松本雄介です。
当社でお問合わせが多い、エスプレッソマシンの選び方について書かせて頂きます!
お客様のお悩みの声
- お店を始めたいけど、自分のお店にどのマシンがベストか分からない
- 事務所にマシンを置きたいけど、どれがいいのか分からない
- 将来的にお店を開きたいので、今のうちに情報を集めたい
そんな方は、ぜひ最後までご覧ください。
エスプレッソを淹れるために必要なもの


エスプレッソマシンだけでは、残念ながらエスプレッソを淹れることはできません。
エスプレッソを淹れるためには、
エスプレッソマシン


エスプレッソ用グラインダー


バリスタグッズ類


コーヒー豆


上記4つのモノが必要です。



それぞれお店の形態によって選定が変わってきますので、選び方も合わせて説明させて頂きます。
エスプレッソマシン・グラインダーの選び方
エスプレッソマシン・グラインダーを選ぶ際に基準となるのは、3つございます。
1.お店の営業形態


2.一日の抽出杯数


3.テイクアウトの有無





この3つがわかれば、だいたい決めることができます。
①お店の形態


- コーヒーメインのカフェ
- 料理メインのカフェ
- カフェバー
- ピッツェリア
- ご家庭・事務所
などなど、どういうシチュエーションで提供するかによってコーヒーの立ち位置が変わってくるので、選ぶマシンも同様に変わってきます。



それ以外にも
・坪数、客席数はどれくらいか
・エスプレッソマシン以外のドリンクは何があるか
というのも変わる要因となります。
②1日の抽出杯数


①に起因するのですが、1日の抽出杯数が
- 数杯程度
- 20杯程度
- 30杯以上
- 50杯以上
で大きく変わってきます。
当社にご相談いただいた場合も、この1日の抽出杯数で判断する場合が多いです。
というのも、食後のコーヒーがほとんどで、カフェタイムもドリップコーヒーがメインだと、席数が多くてもそこまで大きなものはいらない場合があるからです。



普段のお店での営業は20杯程度だけど、週末イベントで100杯以上出す、とかになってくるとまた話が変わってくるので注意が必要です。
その場合は多い方の杯数を参考にしてください。
③テイクアウトの有無


店内は10席程度のお店でも、テイクアウトが多いお店ですと杯数が多くなってきます。
ですので、テイクアウトがどれくらい見込めるのか、というのも判断するポイントです。



店前にどれくらい人が通るのか事前に調べておいたほうが安心ですね。
テストケース3つを見てみよう
では次に、実際に店舗にエスプレッソマシンを提案する際のテストケースを3つ書いていきたいと思います。
それ以外の商品は一旦抜きで、エスプレッソマシン関連商品だけのご提案です。
テストケース①
カフェ・ダイニング


テストケース②
ピッツェリア・バール


テストケース③
コーヒースタンド


テストケース①料理やデザートをメインで出すカフェ


1. コーヒー以外の料理やデザートがメインで、食後やカフェタイムのみコーヒーを出すスタイルのカフェ。
客席が20坪ほどで、15席ぐらいを予定。
2. 1日20~30杯程度。ドリップコーヒーもだす。イベント出店はしない。
3.テイクアウト無し(需要があれば検討)
エスプレッソマシン
提案1.イベリタル:IB7 1gr


水道直結でボイラーも大きく、ピークでも安定的な抽出・スチームが可能。移動せずに据え置くのであればベスト。〜80杯@1日
提案2.ロケット:クロノメトロ


タンク式でPID(抽出温度調整)を搭載し、抽出の安定性と耐久力があります。イベント出店をする場合でも活躍します。~50杯@1日
設置工事がいらないタンク式マシンと水道直結の1連。どちらも小型で杯数が多くない店舗に向いています。
エスプレッソグラインダー
提案1. エウレカ:ミニヨン スペシャリタ


小型コンパクトでありながら、大型グラインダーと同じ方式のモーターを搭載し、バリスタにとって必要な機能がしっかり詰め込まれたグラインダー。
提案2. エウレカ:アトムシリーズ


静音性とシンプルな構造による優れた耐久性を兼ね備えた、中規模店舗におすすめで、重厚な金属筐体で設置時の安定感も素晴らしいエスプレッソ専用グラインダーです。
ミニヨンスペシャリタは小型ながら挽くスピードも比較的早い商品。オンデマンドタイプなので毎回同じ粉量を自動で挽くことができます。
バリスタグッズ
タンク式におすすめの商品をつめこんだアクセサリーセットもございますので、そちらもご参考ください。
コーヒー豆
提案1.やまのべ焙煎所/中煎り


酸味、甘味、苦味。バランスを追求したブレンド。すっきりとした飲み口、甘く長く続く余韻をお楽しみ頂けます。
提案2.やまのべ焙煎所/中深煎り


エスプレッソでも、ドリップでもお好きな抽出スタイルでお楽しみいただけるブレンド。ほろ苦さの中に感じる甘味。コーヒーらしさを感じながらも、滑らかな口当たりが魅力です。
ブレンド内容はもちろん違いますが、焙煎具合によっても味わいは大きく変わります。
万人に愛されるバランスの良い中煎り、ミルクとの相性が良い中深煎りをご提案。
テストケース①の注文例
- エスプレッソマシン:ロケット社ジオット クロノメトロ:約473,000円
- グラインダー:エウレカ ミニヨン スペシャリタ:約134,200円
- アクセサリー:タンク式マシン用アクセサリーセット:約37,950円
- コーヒー豆:やまのべ豆/中煎り:約4,644円(1キロ価格)
合計で約649,794円(税込)



・エスプレッソマシンは、小型だけどある程度忙しくなっても耐えられるクロノメトロをチョイス。
・グラインダーは、キッチンが小さくても収まるようにサイズの小さいミニヨンを。
・コーヒー豆は、カフェラテにしてもアメリカーノにしても使いやすい中煎りを選ばせて頂きました。
テストケース②ピッツェリア・トラットリア・バール


1. ピザがメインで、惣菜やお酒も提供するピザ屋さん。2階建ての計40坪で、客席数は30席ほど。
2. 1日50杯ほどを予定。コーヒーはエスプレッソ系のみ。食後に出すのがメイン。
3. テイクアウト無し
エスプレッソマシン
提案1. ボスコ:ポジリポ


イタリア・ナポリの名工ボスコ。レバーマシンと言えばボスコと言われるほど有名。こちらはハンマートーン加工がされており、圧倒的な存在感。
提案2. イベリタル:IB7


コスパ抜群でありながらデザイン性も抜群で、LEDライトなども搭載。暗い場所に設置しても操作性が非常に良く、確実なクオリティの1杯を提供可能。
イタリア系のお店にピッタリなピストンレバータイプもご提案。ただあるだけでも存在感があり、淹れている姿もカッコイイです。
エスプレッソグラインダー
提案1. エウレカ・スペシャリタ


小型コンパクトでありながら、大型グラインダーと同じ方式のモーターを搭載し、バリスタにとって必要な機能がしっかり詰め込まれたグラインダー。
提案2. エウレカ・アトム


静音性とシンプルな構造による優れた耐久性を兼ね備えた、中規模店舗におすすめで、重厚な金属筐体で設置時の安定感も素晴らしいエスプレッソ専用グラインダーです。
抽出杯数が多くなっても対応できるように、挽くスピードが早いものを提案。見た目もエスプレッソマシンに合わせてスタイリッシュなものを。
バリスタグッズ
2連式におすすめの商品をつめこんだアクセサリーセットもございますので、そちらもご参考ください。
コーヒー豆
やまのべ豆/中深煎り


エスプレッソでも、ドリップでもお好きな抽出スタイルでお楽しみいただけるブレンド。ほろ苦さの中に感じる甘味。コーヒーらしさを感じながらも、滑らかな口当たりが魅力です。
やまのべ豆/深煎り


エスプレッソのためのブレンド。重厚感のあるボディーはお砂糖を入れて飲むエスプレッソにぴったり。ミルクとの相性も抜群です。
クィート社エスプレッソバー


イタリア・ナポリから空輸で届く本格派エスプレッソ用コーヒー豆。イタリア系の店舗様に人気の商品です。
イタリアといえば濃厚なエスプレッソ。砂糖やカプチーノに合う中深煎り〜深煎りの豆をチョイス。
テストケース②の注文例
- エスプレッソマシン:ボスコ社ポジリポ・ハンマートーン:約2,035,000円
- グラインダー:エウレカ アトム:約236,500円
- アクセサリー:エキスパートセット(レバー用):約39,226円
- コーヒー豆:やまのべ豆/深煎り:約4,644円(1キロ価格)
合計約2,315,370円



・エスプレッソマシンは、イタリアらしいピストンレバータイプをチョイス。
・グラインダーは、ランチ後にまとまって注文が来てもある程度対応ができるようにエウレカアトムを。
・コーヒー豆は、濃厚なイタリアンエスプレッソを抽出するために深煎りを選びました。
テストケース③コーヒースタンド


1. スペシャルティコーヒーにこだわるお店。
店内は4席、テラスが2席ほど。
2. 1日100杯ほど。ドリップコーヒーもだす。イベント出店検討中。
3. テイクアウトメイン。
エスプレッソマシン
提案1. サンレモ社カフェレーサー


マルチボイラーなので各抽出口毎の設定ができます。ボイラー数も通常の2倍あり、最上の安定性を生み出します。全てにこだわりたい方にピッタリ。
提案2. サンレモ社F18


マルチボイラーながらよりシンプルな設定ができるモデル。安定的に美味しいエスプレッソが淹れられる設計。ミルクスチームも使いやすいです。
提案3. ECM社シンクロニカ


PID(抽出温度調整機能)に加え、ダブルボイラーを搭載しているのでクリアな味わいを表現可能。タンク式の中ではスチームパワーも強く、安定したスチーミングが可能です。
コーヒーの美味しさを追求するためのセンサーがふんだんに使われたマシン達です。
エスプレッソグラインダー
提案1. エウレカ:アトム


抜群の安定性&圧倒的スピードで挽くことができるハイスペックエスプレッソグラインダー。
提案2. エウレカ:ミニヨン ゼロ ブリュー


都度計量して挽く形で使用することを想定したドリップ用シングルドースグラインダー。 挽き終わりにブローアップシステムをプッシュすることで、内部の粉が強制排出され、粉残りの低減が可能です。
どちらもハイエンドマシンで、特に自家焙煎で使われるようなスペシャルティコーヒーに最適なグラインダーです。
バリスタグッズ
2連式におすすめの商品をつめこんだアクセサリーセットもございますので、そちらもご参考ください。
コーヒー豆
やまのべ豆/浅煎り


スペシャルティコーヒーの特徴である華やかでフルーティーなフレーバーを存分に楽しめるブレンド。柑橘のような香りの飲み口、紅茶のように上品な余韻をお楽しみいただけます。
やまのべ豆/中深煎り


エスプレッソでも、ドリップでもお好きな抽出スタイルでお楽しみいただけるブレンド。ほろ苦さの中に感じる甘味。コーヒーらしさを感じながらも、滑らかな口当たりが魅力です。
今やスタンダードとなりつつある浅煎りから、親しみのある中深煎りを合わせてチョイス。
テストケース③の注文例
- エスプレッソマシン:サンレモ社カフェレーサー:価格はお問い合わせください
- グラインダー①:エウレカ アトム:約236,500円
- グラインダー②:ゼロブリュー:約115,500円
- アクセサリー:エキスパートセット:約65,780円
- コーヒー豆①:やまのべ豆/浅煎り:約5,076円(1キロ単位)
- コーヒー豆②:やまのべ豆/中深煎り:約4,644円(1キロ単位)



・エスプレッソマシンは、美味しさを追求でき、且つ使いやすいカフェレーサーを。
・グラインダーは、メイン使いのエスプレッソにはアトムを。頻度の低いコーヒー豆とドリップ用にゼロブリューをチョイス。
・コーヒー豆は、カフェラテメインには中深煎りを。アメリカーノが抜群に美味しいフルーティーな味わいが特徴的の浅煎りも合わせました。
万全のサポート体制
当社はエスプレッソマシン業界で初めて、経済産業省から『製品安全対策優良企業』として表彰されました。
20年以上『安全と安心』にこだわり続け、国からも認められた形です。
私たち大一電化社の企業使命は『コーヒー文化の発展に貢献し、カフェ業界にとってなくてはならない存在であり続ける』ことです。当社の営業スタッフもプロフェッショナルなバリスタとして活躍できるレベルまで日々トレーニングし、お客様の期待を越えられる提案をさせていただければと思っております。



マシンのことや、それ以外にもなにかご不明な点などございましたら、まずはお気軽にお問い合わせくださいませ。