「本格派のエスプレッソマシンに買い替えようかな?」でも…そんなに家庭用のマシンと違うものですか?

結論: (広い目で見たら)そこまで違いはないです。ただやはり…違います!
こんにちは!大一電化社 営業の高橋です。
なんとも意味不明な矛盾している冒頭で大変申し訳ございません…ただこれが正直な答えになります。
例えばデロンギさまの2-3万円程度で販売されているマシン。
ちゃんとセッティングすればエスプレッソも抽出できますし、スチーミングもできます。
一般的なコーヒーメーカーと比較すればもちろん高価ではありますが、弊社が取り扱っているエスプレッソマシンと比べればだいぶ手を出しやすい価格設定ですよね。(すばらしい!)
家電量販店さまの店頭で見かけたりもしますので、このようなエスプレッソマシンでエスプレッソをはじめる (?) 方も多いのではないかと思います。
一方で弊社が取り扱っているエスプレッソマシン。

現在最も価格的にお求めやすいマシンはRocket社のAppartamentoという機種で、価格はおおよそ30万円となります。
差がもの凄いですよね…価格差ほど違いはあるものなのでしょうか?
ここで冒頭に戻ります。
「広い目で見ればそこまで違いはない。ただ確かに違いはある。」
これについて今回は少し深掘りしていけたらと思います。
そもそもエスプレッソマシンとはなんでしょうか?
エスプレッソマシンとは?
諸説ありますが歴史も長い※機械ですし、昨今色々な機種が出回っているので一概には言えないところがあるのですが、
※1947年のGaggia社が開発したレバーマシンを起点にすると、2025年現在、78年の歴史!
- 圧力がかかる形でお湯を排出することができる
-> 細かな粉の層にお湯を強制的に通すことで、エスプレッソがつくれる - スチームを排出することができる
-> ミルクにスチームを噴射することで、スチームミルクがつくれる
ものすごく単純化する形で機能を挙げるとすると、基本的にはこの2点に絞られるかなと思います。
そしてこの2つに関して、冒頭の純家庭用マシンも弊社のAppartamentoもどちらも対応可能です。
そういった意味で「広い目で見たらそこまで違いはない」と考えている次第です。
(いや、全然違いますよ!と言いたいところですが…自分の考えに嘘はつけません😂)
では何が違うのか?
申し訳ございません、2-3万円レンジのマシンは弊社では現在取り扱いがございませんので、家庭用マシンについては「一般的な」という形で少し抽象化してお話させていただきます。
わかりやすく違うのはなんといっても「スチームのパワー」です。そして「スムーズな作業性」。この2点です。
一般的な家庭用マシンの場合は、
- サーモブロック形式: お水を必要に応じて急熱させる方式
- 小さいボイラー形式: 小さなボイラーでお水を沸かす方式
の2パターンの場合がほとんどだと思います。
いずれの方式も「電源をONにしてからエスプレッソを素早く抽出できる」という観点では合理的ではあるのですが、構造的にどうしても
- スチームの勢いがそこまで強くない
- 少し水っぽい
という傾向があります。
また、エスプレッソを抽出するときとスチームでモード切り替えを行う必要があり、その切り替えに少々時間を要します。
ただここはかなり強調しておきたいのですが、だからといってミルクをスチームで温めることができないわけでは決してありません。
問題なくカフェラテを作ることができます。
一方でAppartamentoはどうかというと、こちらはおおよそ2Lサイズのボイラーを積んでおり、このボイラーにはヒートエクスチェンジャー(熱交換)という機構を搭載しているので、
- スチームの勢いが強く、スチームの途中で水を吐き出すこともない
-> ボイラーが大きいので、スチームをその分多く溜め込んでおくことができる - モード切り替えをすることなく、エスプレッソを抽出しながらスチーミングをすることができる
-> ヒートエクスチェンジャー機構を持った大きいボイラーにより、お水を急熱して抽出用のお湯を並行して作ることができる
という強みがあります。
厳密に言うとポンプの種類など違うところはあるのですが、お店に置いてあるような巨大なエスプレッソマシンの構造をそのまま小型化したような構造になっています。
ただ一方で、
- ボイラーが大きい分沸かすのに時間がかかるため、電源を入れてから実際に使えるようになるまでの待機時間が発生する (15-20分程度)
といった短所もございます。
使用する際は前もって電源を入れておく必要があるというのは要注意ポイントです。
スチームが強いからなんなの?
…となりますよね。私は本格的なエスプレッソマシンを使う前はそう思っていました。
エスプレッソマシンを入手してやはり挑戦してみたいと思うのは、「ラテアート付きのカフェラテ」ではないでしょうか。

↑弊社の営業がラテを作るところを撮影
よくInstagramなんかで見かけるこちら。「自分でもやってみたい!」と感じたことはございませんでしょうか。
こういうカフェラテを作る際のキモの一つが、「いかにミルクのスチーミングをうまくやるか」なのですが、
ラテアートに適したスチーミングは、スチームのパワーが強い方が断然やりやすいです。
すみません、言い切ってしまいました。。。でもこれは確かだと実感しています。
綺麗にミルクの模様を浮かべるには、スチーミングの際にミルクの泡の層とミルクを勢いよく攪拌して、泡を細かくしながらミルクと泡を馴染ませる必要があります。
この工程をストレッチングと言いますが、この工程がスチームが強い方が断然やりやすいんですね。
強いスチームの勢いで強制的にミルクを馴染ませてやるイメージです。

これが弱いスチームだと難易度が格段に上がります。ラテアートができないというわけではない※のですが、、、
※ちなみに私はできません…でも「達人」はそれでもできたりします
抽出とスチーミングが同時作業ができるのもラテアートに効く
スチームのパワーの話からは離れますが、模様のメリハリが効いたラテアートをつくるにはエスプレッソにある程度クレマが立っている必要があります。
このクレマは時間が経つと少しずつ薄くなってくる性質があるため、できるだけエスプレッソの抽出をしてからミルクを注ぎ始めるまで早い方が(ラテアートの観点で)望ましいんですね。

そのため、Appartamentoのように抽出とスチーミングが同時に行えた方がやはりラテアートには優位…ということになります。
あとはなんと言ってもモノとしての存在感
コーヒーは嗜好品ですので、やはり質感が高く、わくわくするような器具でコーヒーを作った方がより豊かな気持ちになれる…と個人的には考えています。
その観点でいきますと、やはりAppartamentoのようなマシンはモノとしての質感は素晴らしいものを感じます。
筐体に金属が多用されており、かなりずっしりと重たい (20kg!) です。
コーヒーの粉を詰めるポルタフィルターもやはり真鍮が使用されており、重量感が感じられるものになっています。
全体のデザイン含め、部屋に置いたとき、また使用しているときの雰囲気までこだわっているであろうことがひしひしと伝わってきます。
写真では伝わりにくいところがあるのですが、箱から出した時には「おおっ…!」ときっと感動を覚えて頂けるはずです。

この辺りのデザインのこだわりは、さすがのMade (& Designed) in Italyですね。
まとめ どういう人が買い替えるべき?
いかがでしたでしょうか。
とはいえどこまでいっても、やはり純家庭用のマシンと比較して大きな価格差があることも事実なわけでして…
なかなか一概には言い難いところはあるのですが、機能的な面では「ラテアートがうまくなりたい!」という方が買い替えたとしますと、スチームが別世界になるので、羽が生えたような感覚が得られると思います。
あるいは、もう気持ちの問題として本格的なエスプレッソマシンでエスプレッソを抽出したいという方にもおすすめですし、モノとして質感が優れた器具でコーヒーを楽しみたいという方にももちろんおすすめです。
以上、お読みいただきまして誠にありがとうございました!
この記事がご参考になりましたら幸いです。
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※水道直結タイプではない1grマシンが下取り対象です。また本キャンペーンは予告なく変更、もしくは終了となる場合がございます。予めご了承いただきますようお願いいたします。