【2話目】カフェ・喫茶店を始める!失敗しないための開業・経営セミナー
※この記事は2話目となります。
今回は「開業資金・準備」について。
1話目ではコンセプトについて触れました。次は「実際なんぼかかるねん」という話をしたいと思います。
まだ1話目を読まれていない方はこちらをどうぞ
開業準備中にやらなければいけないこと
どれくらいの資金があればカフェを始められるのか、一番気になるところですよね。
それを考える前に、まずは開業までに何をしなければいけないかを。
細かく考えると100個以上でてくるのですが、大枠で考えると15カテゴリーほどあります。
その中でも大切なことは、
- コンセプト決め(事業計画書)
- 立地決め(可能な限り周りの調査も)
- 借り入れの準備(運転資金含む)
- メニュー開発(財務計算:原価・FL等)
- 宣伝(POPやレターやSNS等)
この辺でしょうか。
これを決めるだけでも大変ですし、本来はもっとあって開業前も後も決めることだらけです。
そう、オーナーは決めることが仕事なのです。その覚悟も必要ということですね。
立地決めの考え方や、メニュー開発に原価計算、什器や機材の選定に人材まで、すべて1話目に書いたコンセプトを元に決めていきます。
食材はもちろん、トイレットペーパーをどこから買うかまで決めなければいけないので、どのレベルまで考えなければいけないか等もセミナーではより詳しくお話しております。
コンセプトではいくつかのマーケティング理論を元に考えていくのですが、それに沿わせて考えないとせっかくの「自分のお店」の価値がなくなってしまいます。
全然わからん!という方はぜひお問い合わせください。一緒に考えていきましょう!
カフェ経営の開業資金はどれくらいかかるの?
実は店舗の元の状態によって大きく変わるので、そこも確認していきましょう。
賃貸の店舗は、「スケルトン」と「居抜き」の2パターンがあります。
- スケルトン・・・すっからかんの箱だけの物件。前の店舗の資材などは残っていないので、自由に内装をいじれるが什器や機材をすべて買う必要がある。
- 居抜き・・・前の店舗の家具や器具などが残っている物件。内装はほぼいじれないが、什器や機材が残っているため開業資金があまりかからない。
安く済ませるなら居抜き、自分だけの店を作るならスケルトン、といった感じです。
どれくらい違うかというと、仮に10坪ぐらいのお店だと居抜きでほぼDIYで作れば100万ぐらいで作れなくはないですが、スケルトンだと最低でも300万ぐらいは必要になってきます(家具や機材って高いんですよね)。
こだわりだすとそのぶん額はあがっていくのですが、小さいお店の平均でいうと500~600万円ぐらいが妥当なところです。
一般的にはそのお金で借り入れて、1000万円ほどを準備資金にし200~500万円ぐらいを運転資金にすることが多いです。
目に見えないお金が結構あとからあとから必要になってくるので、カツカツで始めるのは全くオススメしません。その場合は1年あと伸ばしにしてでも開業資金を貯めることを推奨します。
運転資金ってなに?
運転資金という言葉を知らない方もいるとおもうので軽く説明を。
経営は通常「仕入れ」→「販売」→「入金」の順でまわっていくので、先にお金が必要になります。
売上をあげるためには必ず仕入れが必要なので、それを買うお金がいりますよね。
そのお金のことを運転資金といいます。
この額が少ないと、売上があがるまで固定費がドンドンかさんで結構シビアな経営になってしまうので、普通は1年ぐらい売上がなくても生きていけるぐらいの額を用意します。
その辺の考え方は経営者にもよりますが、最低でも1ヶ月以上は耐えられる資金力がないと経営はかなり厳しくなるでしょう。
借り入れも、開業前はしやすいですが、開業後は売上がある程度ないと借りにくいですしね。
そんなわけで、ある程度資金に余裕のある状態で開業をしましょう。
3話目は、お待ちかねのコーヒーの技術について。どれくらいの技術を得てから開業すればいいの?などの疑問にお答えします。
⇩3話目はこちら⇩